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“若者向け接種”に連日大行列「ネットで完結して」(2021年8月30日)



 東京・渋谷区に開設された若者向けワクチン接種会場に連日、行列ができています。逆に人流を増やしてしまうと、抽選方法の見直しを求める声が出ています。

■“抽選”に変更も混乱「ネットで完結して」

 小池百合子知事も、連日の混乱に頭を痛めているようです。

 若者を対象にした、予約なしでワクチン接種ができる渋谷の会場。27日の初日は、先着順だったため、長い行列ができました。

 ワクチン接種のために、人流が増えては本末転倒です。そこで小池知事は・・・。

 東京都・小池百合子知事:「抽選による受け付けの仕組みを検討」

 2日目の28日は急きょ、抽選方式に変更しましたが、300人の枠に2000人以上の若者が集まり、隣りの原宿駅まで行列が続く、大混乱となりました。

 そして、3日目の29日は、抽選券を予定より2時間ほど前倒して、午前7時ごろから配布しました。

 30代女性:「これ、きのうの(抽選券)なんですけど、きのうも並んでいたんです」

 この女性は、2日連続で渋谷にやってきたといいます。

 30代女性:「(土曜は)残念ながらダメで。そこまで時間、待ったのに。あぁ・・・当たらなかったのかと」

 結果が出るまで、ファストフード店で時間をつぶしますが・・・。

 30代女性:「ダメでしたね」

 「打ちたくても打てない」現実。若者からは疑問の声が・・・。

 20代大学生:「渋谷に9時から10時半の間に、1000人、2000人集めて並んで下さいというのは、逆に人流を増やしているんじゃないかな」

 24歳女性:「もし(抽選に)外れた場合、ここに来たことがリスクになるので。確実に打てるってと分かってて、ここに来たいので。ネットで完結してほしかったです」

■群馬でも確認・・・“モデルナ製”に異物混入

 また、ワクチンを巡る混乱は、もう一つあります。異物混入問題です。

 29日、使用中止となったモデルナ製のワクチンを接種した後、30代の男性2人が死亡していたことが分かりました。

 厚生労働省によりますと、2人とも基礎疾患はなく、因果関係は分からないとしています。

 29日は、群馬県でも、モデルナ製のワクチンに異物が確認されました。厚労省が使用中止にしているロット番号とは別の番号だということです。

 群馬県の会見:「目視で点程度なんですが、非常に小さいものではあるが、異物が確認できた」

 県によりますと、異物が見つかったものと同じロットのワクチンをすでに4575人に接種していますが、今のところ、体調不良などは確認されていません。
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