千葉県の松戸競輪場で開催された千葉競輪開設70周年記念(GⅢ滝澤正光杯in松戸・令和元年台風15号に伴う復興支援)は8日、最終日を行った。3日、4日とシステム障害で中心順延となった波乱のシリーズを制したのは、昨年のグランプリ王者三谷竜生(31)。渾身のまくりで「滝澤正光杯」を手にし、復活の狼煙を挙げた。三谷の記念優勝は昨年3月玉野以来、4回目。
【GIII滝澤正光杯(7日)】三谷竜生(32)が準決12Rでしぶといまくりで2着に入った。連日の攻める走りは変わっておらず、日に日に結果に結びついている印象だ。決勝は単騎になるが、優勝は遠くない。昨年大会を村上義弘(45)が単騎で制したレースの再現を狙う。
【GIII滝澤正光杯(4日)】三谷竜生(32)はシステム障害により2日間の順延に戸惑いながらも、できる限りの準備をしてレースに備えた。S級S班として熱い走りを見せることで、ファンに対する失地回復を狙う。
【GIII滝澤正光杯(2日)】三谷竜生(32)が苦笑いで前検日に登場した。兄・政史(36)が向日町記念の時にスタンドから「弟(竜生)は引退したやろ」と言われたらしく、9月があっせんしない処置で不在だった分をレースでアピールしたい考えだ。初日特選12Rは変わらぬ強気な攻めで打開する。
【GⅠオールスター競輪(13日)】三谷竜生(31)は落車や扁桃腺が腫れるなど、いいところがない。弥彦記念も欠場してしまい、何とか今節を巻き返しの舞台にしたい。初日のドリームレースは脇本雄太(30)、村上義弘(45)と結束。責任ある番手の位置で結果を出す。
【GI高松宮記念杯競輪(13日)】三谷竜生(31)は西特選11Rで脇本雄太(30)につけ切ると、最後は差し切って1着をつかんだ。今年は左肩鎖関節の脱臼という大ケガに苦しめられてきたが、ようやく復活の気配だ。2日目の白虎賞も脇本の番手で連勝を目指す。
【GI日本選手権競輪(30日)】三谷竜生(31)は一昨年の京王閣、昨年の平塚とダービー連覇中だ。まだ誰も達成していない3連覇に向かい、気持ちを整えている。競輪選手としての実績も積み、社会貢献への意識も強くなっている。その原点は昨年10月の母の死去だった。
【GIIウィナーズカップ(20日)】三谷竜生(31)は先月、別府の全日本選抜の落車で左肩鎖関節脱臼のケガを負ってしまった。複雑なケガのため、何ともいえない状況には違いないものの、そこは精神力で克服する男だ。初日の特選11Rは変わらない縦横無尽の攻めで人気に応える。