大正末期から昭和にかけ、土佐の高知に徒花のように咲いて散った侠客・鬼龍院政五郎(鬼政)と彼を取り巻く女たちの凄まじくも絢爛たる愛憎劇を、仲代達矢と夏目雅子、岩下志麻ら7人の女優たちの競演で描く任侠超大作。27歳の若さで世を去った“大輪の花”夏目雅子の代表作。…
清子(新藤恵美)から、猛造(西郷輝彦)と結婚すると聞いた昭吉(田村亮)は親友のために恋を諦めようとしていた。一方、猛造も昭吉の事を知り同じ悩みを抱くのだった。岡田(大村崑)は清子に「自分で決めろ」と言って出征した。…
猛造(西郷輝彦)が店を辞めて独立すると弥生(由美かおる)に話した事はすぐさま文治(沢本忠雄)に伝わった。怒った文治は岡田(大村崑)に責任を取れと怒鳴る。猛造が岡田も一緒に辞めさせられると聞いたら思いとどまると考えたのだ。…
猛造(西郷輝彦)が並みの丁稚ではないと見込んだ先代社長の娘・弥生(由美かおる)は、叔父の文治(沢本忠雄)に猛造と昭吉(田村亮)を夜間中学に行かせてやってほしいと頼む。かねがね、弥生を自分の腹心の番頭・竹田(高田次郎)と結婚させて、店を思いどおりに動かそうと考えていた文治は、弥生に竹田との結婚を交換条件に出す。…